二十四のツボ

立春のツボ:期門

曲げた腕の肘があたる肋骨の上、、乳頭線上にあるツボ。肝や脾を整え、氣血を巡らせてくれるので、寒さで滞りがちな時季にはぴったり。手の平を使って、ぐるぐるとさすり春の準備をはじめましょう。

雨水のツボ:湧泉

カラダの中に溜まった不要なエネルギーを排出してくれるツボ。冬に溜まった老廃物を出して、芽吹きの春に備えましょう。押す前後にお白湯を飲むと、排出力が高まります。

啓蟄のツボ:肩井

寒さで固くなったカラダを頚や肩を回しながら、徐々にゆるめていきましょう。肩井は肩こりの時には、とてもよく使うツボ。肩のてっぺん、乳頭線上にあります。

春分のツボ:百会

正中線と耳のとんがりを結んだ辺りに位置するツボ。キモチいい程度に、軽く押してみましょう。不眠以外にも、頭痛、めまい、鼻づまりなどにも効果的です。

清明のツボ:晴明

眼精疲労、かすみ目、視力を高めるといった目の諸症状の特効穴。眉頭の下、目のくぼみ辺りを痛キモチいい程度に押しましょう。

穀雨のツボ:内関

緊張感や不安感を和らげてくれるツボ。手首から指三本分の内側にあります。他にも、胃のむかつきを治めてくれたり、乗り物酔いの際にもオススメです。

立夏のツボ:血海

膝のお皿から指三本分上で内側にあるツボで、血の巡りをよくしたい時によく使います。“女性は血を本とする”という中医学の言葉があるように、婦人科系疾患の常用穴としても有名です。

小満のツボ:太衝

足の甲、親指と人さし指の間、突き当たりにあるツボ。ストレスなどで滞った氣を巡らせてくれます。頭痛、めまい、目赤、月経不順などにも効果的。

芒種のツボ:水分

おへそより親指一本分上にあるツボで、脾胃を和まし、氣を巡らせ、湿氣を排出してくれます。顔をはじめとしたむくみには効果的。押す、さする、または温めるのもOK。

夏至のツボ:胃兪

腰よりちょっと上の背骨のキワにあり、胃腸の機能を高めてくれるツボ。押すのがしんどい時は、背中や腰を反らすようにして、指に圧がかかるようにして刺激しましょう。

小暑のツボ:陰陵泉

水分代謝を高めてくれ、湿の邪を追い出してくれるツボ。脚のむくみケアの他、腰痛や膝痛などの際にもよく使います。

大暑のツボ:関元

「元氣の関所」といわれるツボで、手を当てることで元氣が生み出されます。おへそから指四本分下にあります。疲れた時は横になって、手を置いたり、さすったりして、体力の回復に努めましょう。

立秋のツボ:足三里

膝のお皿から指四本足の外側にあるツボ。食欲不振、消化不良、食べ過ぎ、膨満感など胃腸の諸症状にとてもよく使います。脚の疲れやダルさを感じる時にもオススメ。

処暑のツボ:復溜

カラダにとって必要な潤いを生んでくれるツボ。内くるぶしから指三本上、アキレス腱側にあります。夏の暑さで消耗した潤いを、乾燥の秋がやって来る前に補っておきましょう。

白露のツボ:中府

肺氣を整え呼吸機能を高めてくれるツボです。鎖骨の下を外に突き当たったところで、中指で軽く揉んでみましょう。顔のむくみや肩や背中の凝りをケアする際にもよく使います。

秋分のツボ:天枢

おへそより指三本分外にあるツボで、便秘、下痢どちらでも使えます。脇腹をつまみ揉むのもオススメです。便秘がちな方は、特に左側をよく揉んだり押したりしてみましょう。

寒露のツボ:膻中

胸の真ん中にあるツボで、元氣が出ない時や氣の滞りをケアする際によく使います。手の平で軽くさすることで、免疫力が高まります。また喘息など呼吸器系の諸症状にもオススメです。

霜降のツボ:中脘

胃腸の諸症状を和らげてくれるツボで、みぞおちとおへその間にあります。軽く押してお腹を整え冬に備えましょう。ストレスを伴った食べ過ぎによる不眠時にもよく使います。

立冬のツボ:三陰交

内くるぶしより指四本上の骨のキワにあるツボ。押したりさすったりする以外にも、お灸を据えたり足湯に浸かって温めてもOK。婦人科系や消化器系の不調の際にも、とてもよく使われます。

小雪のツボ:命門

おへその裏辺りにあり生きるパワーがみなぎるツボです。背骨の上なので押すというよりは、手を当てたりさすったりします。養生強壮のツボなので、冷え性の方はカイロを貼るのもオススメです。

大雪のツボ:委中

膝裏の真ん中にあるツボで、腰背部や膝の痛みがある際よく使います。膝を軽く曲げ、指でぐりぐりとほぐしましょう。

冬至のツボ:太谿

内くるぶしとアキレス腱の間にあるツボで、腎の働きを高めてくれます。推拿で腎はエネルギーを蓄える場所、冬の間は腎をケアし、春夏に動くためのエネルギーを蓄えておきましょう。

小寒のツボ:腎兪

加齢に伴う腰膝、関節、骨の諸症状をケアするツボ。泌尿器、生殖器、婦人科系の常用穴でもあります。腰のくびれに手を当て、親指があたる辺りです。押しにくかったら、さすったり温めるのでもOK。

大寒のツボ:衝門

鼠径部にあるツボで、胃腸を整えたり、血を巡らせ温める作用があります。股関節をぐるぐる回したり、バンバンと手で叩いてもOKです。

二十四節氣と旬の野菜

立春:みかん

カラダを温め食欲促進効果のあるミカンの実。また皮(陳皮)は鬱滞した氣を発散し、湿氣を排出してくれます。オレンジやグレープフルーツも同様に、氣を巡らせてくれます。

雨水:大根

春の七草のひとつの大根(すずしろ)は胃腸を整え、消化を助け、体内の毒素を排出してくれます。蕪(すずな)も胃腸のケアには最適です。

啓蟄:菜の花

菜の花は滞った血を巡らせてくれる働きがあります。他にも、しょうが、にんにく、韮らっきょ、お酢などもオススメです。

春分:玉ねぎ

カラダを温め、胃腸の働きを整え、氣の巡りをよくしてくれるので、ストレスによる不眠には効果的。玉ねぎのスライスやみじん切りを、枕元に置いておくのもオススメです。

清明:にんじん

推拿では血が不足(血虚)すると、眼精疲労や霞みの一因となると考えます。ニンジンは胃腸の働きを高め、血を補ってくれます。生食よりも油で炒めた方が、目にいいとされるβカロテンの吸収率が高まります。

穀雨:キャベツ

胃腸を整え氣を補ってくれるキャベツは、神経の高ぶりも鎮めてくれます。胃腸が疲れている時は、火を通していただきましょう。

立夏:よもぎ

氣血を巡らせカラダを温めてくれるヨモギ。高血圧、動脈硬化、血行促進などにも効果的。また生理痛や月経の乱れ、子宮の働きの調整など女性にとっての強い味方。ヨモギの属名Artemisiaは、月の女神アルテミスが由来だとか。

小満:緑茶

緑茶はカラダの熱を冷ましてくれるだけでなく、昇っている氣を収めイライラを鎮めてくれます。一番茶の美味しい季節。疲れたときはちょっと一服、ひとやすみ。

芒種:いんげん

一年に三回収穫できることから、通称三度豆。この時季収穫を迎えるソラマメやサヤエンドウなどの豆類は、湿氣を除去し胃腸を整えてくれます。

夏至:トマト

カラダの熱や喉の渇きを収めてくれるトマトは、食欲を高め消化を促してくれる夏バテにはもってこいの食材。栄養価の豊富なトマトは、汗をかくことで失われた水分やミネラルなども補充してくれます。

小暑:きゅうり

瓜科のお野菜は(胡瓜・苦瓜・冬瓜など)利尿作用があり、むくみが氣になる時にはオススメ。またカラダにこもった熱を収めてくれるので、暑と湿が盛る時季には最適です。

大暑:梅

クエン酸が豊富な梅は、疲労回復にはもってこいの食材です。また、かきすぎる汗や喉の渇きも収めてくれます。塩分、そして抗菌作用もあるので、夏のお弁当にはありがたい存在ですね。

立秋:オクラ

ペクチンと呼ばれるぬめり成分が、脾胃をケアし疲労を回復してくれます。この時季旬のモロヘイヤやツルムラサキなども、同様の効果あり。また食物繊維が豊富で腸を整えてくれるので、便秘の時にもオススメです。

処暑:ぶどう

氣と血を補い(益氣養血)カラダに潤いを与えてくれるブドウ。利尿作用もあるので、むくみにも効果的です。また目の諸症状やイライラを鎮めてくれる作用もあります。この時季は、カラダにも心にも潤いを。

白露:梨

梨は乾燥したカラダを潤し(生津潤燥)喉の渇きを収めてくれます。力のない咳(空咳)や喉が痛いときにもオススメです。乾燥の季節が本格化する前に、カラダを潤しておきましょう。

秋分:いちじく

食物繊維が豊富なイチジクは、整腸作用があり便通をよくしてくれます。他にも、美肌効果や生理に関するトラブルや更年期の諸症状などにもオススメです。女性の方にはうれしい食材ですね。

寒露:椎茸

椎茸は胃腸を養い氣を補ってくれ、衛氣(防御する氣)を高め風や燥の邪の侵入を防いでくれます。また便秘の解消にも効果的です。松茸やしめじも、胃腸の働きを促進してくれます。

霜降:里芋

縄文時代より日本にあったとされる里芋、米が主食になる前の主食だったそうで。米、豆、芋といった噛むほどに甘みがでる食材は、胃腸を整え、丈夫にし、氣を生み出してくれます。

立冬:葱

葱(特に白い部分)は、氣血の巡りを良くしカラダを温めてくれます。また発汗作用があるので、寒氣を伴った風邪を追い払うには効果的です。日本酒、ワインなども血行を良くし、温性の働きを持ちます。

小雪:山芋

滋養強壮効果に優れ腎機能を高めてくれます。胃腸を丈夫にし、吸収力を高め、体力をつけてくれ、虚弱な体質を補ってくれます。他にも、肌を潤してくれたり、精神安寧の効果も期待できます。

大雪:ごぼう

膝や腰をケアするには腎を養生することが大切。ゴボウ(牛蒡)は、補腎作用があり、足腰を健やかにしてくれます。他にも、整腸作用や老廃物の除去、血の巡りなども良くしてくれます。

冬至:れんこん

夏に可憐な花を咲かす蓮、その根、レンコン(蓮根)生で食べると体にこもった熱を冷まし、血の巡りをよくしてくれ、加熱した場合は血を養い、胃腸を丈夫にしてくれます。春夏と、先を見通し、養生していきましょう。

小寒:黒豆

栗、昆布、アワビ、エビなどおせちは補腎食材の宝庫です。特に黒豆は腎を補う食材として有名で、解毒や利水の効果があります。むくみが氣になる際にはオススメです。今年もマメに養生できますように。

大寒:ほうれん草

カラダにとって必要な潤いを補充してくれます。髪の毛やお肌のパサつき、便秘、目のかすみなど潤いが不足しがちな時に重宝します。また五臓の働きを助け、血の巡りを良くしてくれます。